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試しに書いてみた遼尚
「尚人ー」
「あ、先輩!」
眩しいくらいの笑顔を振り向かせた後輩に、少し自分の老いを実感させられた気がした。年なんてほとんど変わらないけど…
「最近は調子どうだ?」
俺が訊くと、尚人はグッと親指を立てて
「絶好調です!」
と元気に言った。
「それは良かったなー」
わしゃわしゃと頭を撫でる。少し癖のある柔らかい髪は俺好みだった。
「せ、先輩…!わしゃわしゃしないで下さい!」
「おぅ」
「返事するならやめて下さい!」
「だってお前の髪って柔らかいからさーわしゃわしゃしたくなる」
「わしゃわしゃしなくたって、触りたいって言えば触らせますよ…」
「え、マジで?」
「はい…だからそろそろ…」
「…あ、無意識だった」
俺は尚人の頭から手を離した。
尚人は髪を手ぐしで軽く直し始めた。それを見てると、尚人が少し困ったような顔をしながらも嬉しそうに見えたのは俺の勘違いだろうか…
「…尚人」
「はい?」
「新人戦っていつだっけ?」
「えっとー…来月だったかと」
「尚人出るよな?」
「あ、はい」
「…応援してほしい?」
「え?」
「俺に、応援してほしい?」
「してくれるんですか?」
「あ、されたくないなら良いけど」
「そんなこと無いです!」
尚人は力強く言った。
「先輩に応援してもらえるなら実力以上の結果になりそうです!」
「そんなに?」
「はい!だって先輩の応援ですから!」
……正直、可愛いと思ってしまった。元々俺より背が低いのもあるが、なんだか…上手く言えないけど……愛おしく感じた。
「…尚人、今日部活終わったら俺の家来ない?」
「えっ」
「なんか尚人とゆっくり話したくなったから。…嫌か?」
「そ、そんなこと無いです!」
決してありませんよ!と言う尚人の顔が、少しだけ赤い気がした。
「先輩の家に誘われるなんて嬉しいです!」
「誘う…?」
「……変な意味で取らないで下さい」
「何故バレた…!」
「あの…先輩って結構顔に出たりして分かりやすいんですよ…」
「へぇ知らなかった。よく分かったな」
「そりゃ分かりますよ」
「…そんなに俺のこと見てる訳?」
「なっ…!」
何言ってるんですか!
そう尚人が叫ぶのが可笑しくて笑ってしまった。本当に可愛い。
「あはは、冗談だよ冗談」
「冗談って……嫌な冗談言わないで下さいよ…」
「いやーそこまで動揺すると思わなくて」
「そりゃ動揺しますよ。…否定出来ない自分が居たんですから」
「ぇ…」
「…っ、あ、俺練習しないと!じゃあ先輩!し、失礼します!」
そう言って駆け出そうとする尚人を、俺は呼び止めた。尚人の視線と俺の視線が交わった。
「今日、泊まるか?つーか泊まれよ」
「と、泊ま…!む、無理です!」
「だーめ、先輩命令」
「~~っ!先輩の馬鹿!」
「馬鹿ってお前…」
言われ慣れてる俺でも傷付くぞ…
「命令じゃなくても…」
尚人が小さい声で言う。
「先輩の命令じゃなくても、泊まって良いと言われただけで…と、泊まりたいですよ…」
かぁぁっと音が聞こえるくらい、尚人の顔が赤くなった。
俺は自然と手が伸びて、尚人の体を抱きしめていた。
「せ、先輩…?!」
尚人の声に俺は答えず、片手で髪をわしゃわしゃとした。
「……本当、可愛い」
「…っ」
「絶対、今日泊まれよ?」
「それは…命令ですか?」
「いや、これは…」
俺は尚人の体を少し離して、視線を合わせた。そして笑顔で言った。
「これは、お願いだ」
その時の尚人の顔には、何とも言えない表情があった。
ただ求む
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遼尚でも案外行ける…?
私的には遼玲の方が…うーん迷う…
このまま色々なペアで書くか、全く別の話書くかは決めてません。
どうするかはその時の気分で行こうかな←
あ、でも今日授業中に良いネタ思いついたんですよねー…形に出来たらしようかなー
……とりあえず、少しは物語書くのを自重しろって感じですよね←今更
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