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「――だからyの解がこうなる訳」
「……なるほど」
「分かった?」
「…たぶん」
「じゃあ…この問題やって」
「は、はい…」
そう返事したのは良いけど、正直よく分からなかった。うーん……数学にはそこそこ自信あるつもりだったのだが…。それは過去の栄光だったか…
「……もしかして、分かってない?」
「え、いや…!そんな事は…!」
「分かってないなら分からないって言えよ」
そう言って溜息をつかれた。
だけど言える訳ねぇじゃん。いつも迷惑かけてるのに、これ以上なんて…。
「ほら、もう1回教えてやるからよく聞けよ」
「え、あ……って近くね?!」
「ん?何が?」
「距離!俺らの距離!なんか近いって!」
「だけどこうしないと教えられないだろ?」
「そうだけど…!さっきくらいの距離で良い!」
「さっきの距離?」
「とぼけるなぁぁぁぁああああ!」
「そんな照れるなって♪」
「照れてない!全力で照れてない!」
「なんだよ、つまんねーの」
そうスネられて、離れるのかと思ったら軽く唇が触れた。
「なっ…!」
「本当はお前からしてほしかったなぁ」
「ば、ばか!本当にお前は馬鹿だ!」
「何で?したいからする。それが人間だろ?」
「人間には理性がある!本能で生きるな!」
「馬鹿野郎。理性があるからこのレベルで済んだんだ。本能だったらこれで終わると思うなよ」
「こ、こわっ!この人怖い!怖すぎる!」
「うるせぇ。誰に勉強教わってると思ってんだ?」
「ひぃぃぃっ…!脅迫してきた…!」
「脅迫?何、そういうプレイがお望み?」
「普通でお願いします!」
「あ、やっても良いんだ♪」
「……」
「じゃあ勉強は後にして…な?」
「ち、近寄るなぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ!」
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