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腐女子街道を歩み始めた蒼井の戯言帳。 日常や物語などを気ままに更新中。
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気まぐれに書いてみた雅貴の話。
完全なる自己満足です。
誰の需要も無いかなとも思ったけど書きたかったから書いた感じですね。

それに付き合える人はどうぞー

 




「お前、また女変えたらしいじゃん」
ニヤニヤと嫌な笑みを浮かべた"仲間ということになってる奴"が俺に話しかけてきた。俺は、吸っていた煙草の煙を一息吐き出して言った。
「別に。あの女は…前からだし」
「俺見たことねーよ?」
「お前に見せる意味ねーし」
「何?誰にも見せたくないってか?」
「…別に」
「違ぇならさーその女、回してくんね?今までの奴らに飽きちまってさ」
「どうぞ」
俺には関係ねーし。
「マジで?じゃあ呼び出してくれよ」
「ん」
そして俺は女に連絡して呼び出した。場所と時間を指定して…
「…連絡、しといたから」
「おっ仕事早いな!流石は雅貴君!」
「うるせーよ。名前で呼ぶな」
「はいはい。相変わらず名前で呼ばれるのは嫌なのね」
「……」
「ま、別に良いけど」
ニヤニヤした顔がまた現れる。
「つーか笹倉さー」
「何」
「お前、頭良いのに女を食い漁ってて良い訳?絶対勿体ねーよ?」
「…それとこれは関係ないし」
「いや、お前勉強教えんの上手いし…教師とか向いてんじゃね?」
「教師?俺が?生徒の模範にもならねーな」
「でもお前顔も良いじゃん。絶対モテるぜ?女子高生とかは特に」
「そこまでじゃねーだろ」
「…お前、一回鏡見ろ。めっちゃ綺麗な顔してんぜ?…俺、お前なら抱けるかも」
「男と寝るなんて御免だ」
「えー俺上手いんだけどなー」
「…俺より下手そうだけど?」
「試してみる?」
「そしたらお前に明日は来ねーよ?」
「え、昇天?」
「あぁ」
俺は煙を馬鹿面に吹きかけた。
「ぶはっ!ごほっごほっ…!てめっ…何す…!」
「……やっぱ男なんか虐めても欲情も興奮も無いな」
「…こういうこと女にしてる訳?」
「気分による」
「…お前のプレイってキツそうだな」
「試してみるか?」
「いや、遠慮しとくわ」
とりあえず今夜は相手が出来たからな。
そう言って俺の前から姿を消した。
俺は、あと何分くらいで女が落ちるかな、とかボーッと考えていただけだった。

「……煙草不味い」

けど、止められない。
俺の唯一の精神安定剤だから…










「…ぁ、やぁ…っ」
「うるせーよ。誰の許可得て喘いでんだ」
「で、でもぉ…っ!」
「………萎えた、帰る」
「え、ちょっ…まさ」
「名前で呼ぶな」
「…っ」
「…胸糞悪ぃ。じゃあな」
俺がベッドから下りても、女は何も言わなかった。
「……恨むなら、俺のセフレになるのを選んだ自分を恨むんだな」
そう言い捨てて部屋を出た。

――が、外に出ても行く宛なんて俺には無かった。制服だから煙草を堂々と吸う訳にもいかないし…女を抱く気分でもないし…

「お兄ちゃん待ってよー!」
大声を出しながら俺の前を駆けてく女の子。見た目からして小学生か。
「こら!何処行ってたんだ!」
向かった先には中学生くらいの男子。きっと兄だろうと推測が出来る。
「だって遼に似てる子がいたんだもん!」
「遼君が此処に居る訳ないだろ?」
「だってー…」
「可愛い子はすぐ悪い人に誘拐されるから気をつけなきゃいけないんだぞ」
「うー…」
「兄ちゃんは心配なんだよ。だから、もう兄ちゃんから離れるなよ?」
「うん!」
笑顔で頷く妹を優しい表情で頭を撫でる兄。年齢が年齢なら恋人同士にしか見えないほどの空気だった。
「ほら行くぞ」
「ねぇお兄ちゃん!手つなご!」
「えー仕方ないなー」
嫌そうな口振りでも嬉しさが顔に出ていた。見てて少しイライラするくらいに。
手を繋ぐ2人をジッと見てて、俺は複雑な気持ちになった。なんか歯痒いような、変な感じ…
「…あーぁ、やっぱ誰か誘うか」
俺は適当な女に電話した。
『…もしもし?』
「俺だけど」
『…意外と、次が早かったね』
「そうか?」
『うん。もう来ないと思ってた』
「…別に。とりあえず、いつもの所で」
『はーい』
そうして連絡を終えてから、誰に連絡したのかに気付いた。
…誰だ?こいつ。
名前だけじゃ誰なのか全く分からなかった。黙って抱かれる奴なら相手なんて誰でも良いから、いちいち会話なんてしない。

『教師とか向いてんじゃね?』

急に、あの時言われた言葉が蘇った。
…ここまで他人に興味無くて、他人を簡単に捨てるような奴が?そんな奴が教師になったらこの国は終わるだろ。しかもガキの世話するなんて俺の性に合わねーし。
「……将来、ねぇ」
俺みたいな奴はホストとかになった方が良いんじゃないかと思う。一応学校は偏差値良い所だからブランドも悪くない。…けど愛想笑いとか、出来ねーな…

『だから、もう兄ちゃんから離れるなよ?』

ふと、あの兄妹の姿を思い出す。
あんな恋人同士みたいな空気を出すのは初めて見た。妹は純粋に兄を慕ってる風だったが、兄は本気でそういう目で見てるのでは…と疑うほどだった。
あんな愛おしそうな目…俺はしたこともされたこともない。
俺もいつかあんな風に誰かを想う日が来るのだろうか…
「……ありえねー」
自分で言って嘲笑してしまう。そんな自分の図、想像しただけで吐き気がする。
「人間変わらねーよ。他人なんて所詮、ただのモノだ」
そう言って俺は煙草を取り出して火を付けた。煙がゆらゆらと空へ昇って行く。
「あーぁ、つまんねー」

もし神様とかが居て、それが人間の味方をしてくれると言うのなら…
俺の未来はどうなるのか
教えてくれよ…





empty heart





----------------------



雅貴の過去編。
高校生の時はこんな感じだったと思う。世の中に絶望してて、自分は自分で他人は他人みたいな…だから雅貴は正式に誰かと付き合ったことは無いと思う。他人に興味ないし、誰か特定の人を求めないから。ただ欲のままに生きてるって感じの男でした。
そのまま色々あって教師になり龍兄と出逢うという流れですねw雅龍うまいwwまさかの龍兄が初カレwいや初カノ?うーん分からん。つか雅龍も別に付き合ってないじゃん…あーしくった。

本当は家庭内のネタも書こうかと思ったけど、長くなるし重くなるからやめました。また気が向いたら書く。
せっかくあのバトンからこういう風に文に出来るようになったから、他のキャラのも書きたいなー誰書こうかなー迷う…!
誰かリクくれー←

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