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それは気持ちのいい青空が広がっている日のことだった。
「…龍彦」
「何」
「………」
「何だよ、用もないのに呼んだのかよ」
俺がそう言っても何も言わなかった。
こんなことは珍しいと思いながらも、待つのも嫌だった俺はずっと読んでた雑誌に視線を落とした。
ソファに座ってる笹倉は絵になる。
何となくそれを壊すのが嫌で俺は床に寝転がっていた。
チラッと笹倉を見たら視線がぶつかった。
「……何」
俺は冷静を装って言った。
「ん…」
笹倉はやっぱりそれ以上言わなかった。
何なんだよ、いつもズバズバ言ってきてウザイくらいなのに。
こんなに大人しいとこっちまで調子狂ってくるじゃんか。
俺は体を起してソファに…つまり笹倉の隣に座った。
「?!」
「さっきから気になって雑誌も読めないんですけど」
「………」
「何?俺に言いづらいこと?」
「いや…」
これがいつも俺と居る俺様でドSな笹倉?
……違う。こんなの笹倉じゃない。
「良いから言ってよ。気になる」
「………」
「無理に、とは…言わないけど…」
段々と罪悪感が芽生えてきた。
「……夢を」
「え?」
笹倉のいきなりの発言に驚きつつも、言葉を聞き洩らさないように神経を集中させた。
「夢を見たんだ。昔の夢」
「昔の…?」
「あぁ、昔の思い出したくない過去だ。忘れてるつもりだったんだがな」
「……そう」
それ以上は言えなかった。
何を言えば良いか俺には分からなかったから。
「龍彦は、そういう夢を見たらどうする?」
「悪夢ってこと?」
「まぁ…それで良い」
「うーん……俺だったら、きっと誰かに言う」
「言うのか?」
「うん。言える夢だったら言う。そんで人にぶちまけて気持ちをスッキリさせるっていうか……まぁ、ただの甘えなんだけど、それでもやっぱり気持ちが軽くなる気するからさ」
「………」
「何で少し驚いた顔してんだよ」
「いや、龍彦もたまにはそういう真面目なこと言うんだなと思っただけだ」
「本気でぶん殴るぞ」
「お前にボコボコにされるほど弱くねーよ、俺は」
「……知ってるよ」
アンタには当分勝てそうにねーし。
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雅龍でシリアス風味。
たまにはそういうのも有りかなと。あと復帰第一作はこのシリーズが良いなーって思ってたのでw
雅貴はたまに昔を思い出して暗くなったり弱気になったりすると思う。昔のツラい思い出とかの所為で。
でもそんなの龍彦に言える訳ないし言いたくもない。なんかカッコ悪いから。
龍彦も違和感は感じるけど深入りしないと思う。言うべき時が来たら言ってくれるって無意識に信じてる感じ。それに傍に居るだけでもその人のためになるって分かってる気がする。伊達にシスコンじゃないよねw
きっとこの後はほぼ無言で一日が終わるかと。
でもそういう日があっても良いと思うっていうのが雅龍かなー
なんか萌が雅龍言うから、本当にこの二人を気に入ってきちゃったよw
あ、もちろん遼君達も好きだよw替え歌してくれたの忘れられないwwww
あと、括弧付けたら物語って判断しやすいことに今気付いた←
当分これで行こー
つか、キャラ崩壊してたらすみません。何か違うと思ったら教えて下さい←
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