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「りっちゃん、紅茶飲める?」
「うん、飲めるよ」
「良かったぁ、今紅茶くらいしか無いからダメって言われたらどうしょうかと思った」
「そんなこと無いよ、紅茶好きだし」
……なんて嘘。紅茶なんか本当は大嫌いだ。でもこの子が出してくれるものを拒絶する理由なんて私には無い。たとえ毒が入ってても私は喜んで飲み干すだろう。この子に殺されるなら本望だ。きっと笑顔で死ねる。
「りっちゃん」
急に顔を近づけられて驚いた。でも表情は変わらなかったはず…
「りっちゃんは私と居て楽しい?」
「………え?」
いきなりの質問に答えが出なかった。質問の意図が分からない…
「最近りっちゃんの笑顔が減った気がして…私の勘違いなら良いんだけど、でもやっぱり気になるの」
……嗚呼この子は天然といい悪魔なんだ。それとも神からの試練なのか?
「そんなに、笑ってない?」
私が訊くと大きく頷かれた。
「何でそんなに私なんかの笑顔が気になるの?」
気にしなくても良いんだよ?と言ったら、目の前で可愛らしい唇が笑みをつくった。
「だって私、りっちゃんの笑顔大好きだもん!」
「…―っ」
邪な気が無いと書いて"無邪気"とはよく言ったものだ。これほど悪意のないいじめは無いと思う。そんな可愛らしい唇から出てくる言葉を拒否出来る訳無いじゃないか…
ふと何故か視線を釘付けにされてしまう唇に欲情しているのが分かった。
この状態は……マズい。
「本当に好き、だよ?」
――その言葉で私の中で、何かが切れた。気づけば彼女の唇を奪っていて、首に顔を埋めていた。そして痕を残した。それは無意識なマーキングだった。
「………っ、ご、ごめん…!」
我に返った自分の口から出てきた言葉は謝罪だった。
「………」
この子の無言が怖かった。自然と自殺願望が芽生えた。
「りっちゃん…」
「……はい」
「今のは?」
「………き、きす…」
「……」
「……」
沈黙が痛い…
「私、今のが初めてだったのに」
「……うん」
「捧げたというよりも奪われちゃった」
「……ご、ごめん」
「…りっちゃん」
彼女は私の頬に手を当てた。
「やっと、やっとりっちゃんに会えた気がする」
そう言って彼女はニコッと笑った。私の大好きな笑顔で…
「おかえり、りっちゃん」
「……た、ただいま」
動揺してる私を見て彼女は本当に楽しそうに笑い始めた。それを見て、自然と私も笑っていた。
「りっちゃん、私のこと好き?」
「…うん、大好き」
私の心をかき乱す、天使の顔した悪魔みたいな貴女が本当に…
―――――――――――
……ちょっとセンチメンタル?風な作品、ですかね?
GになろうがBだろうが私の作風は変わりませんね……文才が無いからだけど!そんなこと分かってるけどね!←
とりあえずこの子たちの話は完結です。また登場するかもしれませんが、その時は思い出してやって下さい。
そして、また違うキャラで書きたいです!だから誰かネタをくれwww
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