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「こら、悪ガキ。何処行ってやがった」
「あっ銀ちゃん」
「探しただろーが。おかげでジャ○プ買いに行くのが遅くなったじゃねえか」
「私よりジャ○プの方が大事アルか」
「当たり前だ。お前とは愛が違う」
「銀ちゃんの馬鹿!」
私は銀ちゃんに回し蹴りした。
「げほっ…!こんの昆布娘…!探しに来てくれた人に対する態度じゃないだろ…!お前の回し蹴りは一般の女子と違ぇんだぞ!」
「姉御だってこんなもんアルよ」
「何この子!基準があの女なの?!銀さんはそんな風に育てた覚えは無いよ!」
「銀ちゃんに育てられた覚えなんか無いアル!」
「家の飯を食い尽くしての台詞か昆布娘!」
「うるさい!天パ侍!」
「今天パを馬鹿にしたな?!天パの奴は心が優しいんだよ!」
「そんな訳ないアル!心優しい奴の目が死んでるなんて可笑しいアルよ!」
「お前、銀さん怒らせちゃったよ!銀さん怒っちゃうよ!だったら万屋に帰ってくんな!良いな家出娘!」
「上等アル!私が居なくて寂しい思いしても知らないアルよ!」
「誰が寂しい思いするか。じゃあな、暴力チャイナ娘」
「ふんだ、さっさと行くアルよ、木刀侍」
そうして銀ちゃんの背中は小さくなった。私は背を向けて少し歩き、路地の辺りで座った。傘を撫でながら自分の気持ちを抑え込んだ。
「……銀ちゃん、新八」
無意識に呟いていた。
「オラ、そこの不良少女。もう日が沈むぞ。暗くなる前に帰ってくるのが常識だろーが」
…声がした。
「……銀ちゃんっ」
「まったく。こんな埃臭い所で何やってんだ、オメーは」
銀ちゃんは頭をポリポリと掻きながら、面倒くさそうに言った。
「…な、何で迎えに来たアルか・やっぱり私が居なくて寂しくなった?」
「馬鹿野郎。俺はお前達の居ない1人の方が良かったよ」
「……なら迎えに来なくて良かったアルよ」
「来たくなかったさ。だけど…お前らを背負い込んだ手前、簡単にそれを捨てられるほど…侍は薄情じゃねーんだよ」
銀ちゃんは私をしっかり見据えて言った。
「それに、俺は万屋に帰ってくるなとは言ったが、家に帰ってくるなとは言わなかっただろ」
「…っ」
「お前が帰ってこねーと……新八が寂しがるだろ」
「……し、仕方ないね。なら帰ってあげるアル」
「おぅ。新八のために帰ってこい」
「新八のためじゃないヨ」
「あ?まさか銀さんのためとか?いやいや俺は子どもじゃないから寂しがったりしないからな。大人を見くび…」
「私のためアル」
私は立ち上がって、銀ちゃんの服の袖を掴んだ。
「私が、自分のために帰る。それだけネ」
「……なら良いけどな」
そして2人で仲良く万屋へ帰った。
ひねくれ者たち
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初めて銀魂書いちゃった…!キャラ崩壊してないか心配…
思わず衝動で書いたけど…久しぶりにピュアなの書いたら気分が良いね!←
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