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「あっちへ行ってよ…」
僕の心を見透かされるようだから。
「どうして?俺のこと嫌い?」
「ち、ちがっ…!」
嫌いじゃない。怖いんだ。誰かが自分の中に入ってくるのが…
人間として嬉しいことのはずなのに、どうしても受け入れることが出来ない。いつも心が揺れないように自分を殺してきたのに…自分が自分で無いみたいな恐怖に狩られてしまう。
「ごめん。嫌な所があったら直すから…」
だから違うんだ。
「それでもダメか?もう…好きじゃない?」
だから、どうして君は僕を乱すんだ。
日常では分からない気持ちを抱いたり、日常では起きないことをされる怖さを、どうして分かってくれないの?
「ねぇ…」
君に触られた所が熱い。そこから体中が熱くなっていくのが鈍った神経でも分かった。
「何か、言ってよ…」
僕を掴む力が強くなった。少し、痛い。
「言ってくれなきゃ分からない…」
「…言っても分からないよ」
無意識に出る言葉は残酷だった。
「僕らは、所詮他人なんだから」
分かり合うことなんて出来る訳がなかったんだよ。
「だから、理解なんて…されたくない」
だけど傍には居たいんだ。
この気持ちも…
分かる訳が、無いよね…?
矛盾
[僕は僕にも分からないんだよ]
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試しに書いてみた遼尚
「尚人ー」
「あ、先輩!」
眩しいくらいの笑顔を振り向かせた後輩に、少し自分の老いを実感させられた気がした。年なんてほとんど変わらないけど…
「最近は調子どうだ?」
俺が訊くと、尚人はグッと親指を立てて
「絶好調です!」
と元気に言った。
「それは良かったなー」
わしゃわしゃと頭を撫でる。少し癖のある柔らかい髪は俺好みだった。
「せ、先輩…!わしゃわしゃしないで下さい!」
「おぅ」
「返事するならやめて下さい!」
「だってお前の髪って柔らかいからさーわしゃわしゃしたくなる」
「わしゃわしゃしなくたって、触りたいって言えば触らせますよ…」
「え、マジで?」
「はい…だからそろそろ…」
「…あ、無意識だった」
俺は尚人の頭から手を離した。
尚人は髪を手ぐしで軽く直し始めた。それを見てると、尚人が少し困ったような顔をしながらも嬉しそうに見えたのは俺の勘違いだろうか…
「…尚人」
「はい?」
「新人戦っていつだっけ?」
「えっとー…来月だったかと」
「尚人出るよな?」
「あ、はい」
「…応援してほしい?」
「え?」
「俺に、応援してほしい?」
「してくれるんですか?」
「あ、されたくないなら良いけど」
「そんなこと無いです!」
尚人は力強く言った。
「先輩に応援してもらえるなら実力以上の結果になりそうです!」
「そんなに?」
「はい!だって先輩の応援ですから!」
……正直、可愛いと思ってしまった。元々俺より背が低いのもあるが、なんだか…上手く言えないけど……愛おしく感じた。
「…尚人、今日部活終わったら俺の家来ない?」
「えっ」
「なんか尚人とゆっくり話したくなったから。…嫌か?」
「そ、そんなこと無いです!」
決してありませんよ!と言う尚人の顔が、少しだけ赤い気がした。
「先輩の家に誘われるなんて嬉しいです!」
「誘う…?」
「……変な意味で取らないで下さい」
「何故バレた…!」
「あの…先輩って結構顔に出たりして分かりやすいんですよ…」
「へぇ知らなかった。よく分かったな」
「そりゃ分かりますよ」
「…そんなに俺のこと見てる訳?」
「なっ…!」
何言ってるんですか!
そう尚人が叫ぶのが可笑しくて笑ってしまった。本当に可愛い。
「あはは、冗談だよ冗談」
「冗談って……嫌な冗談言わないで下さいよ…」
「いやーそこまで動揺すると思わなくて」
「そりゃ動揺しますよ。…否定出来ない自分が居たんですから」
「ぇ…」
「…っ、あ、俺練習しないと!じゃあ先輩!し、失礼します!」
そう言って駆け出そうとする尚人を、俺は呼び止めた。尚人の視線と俺の視線が交わった。
「今日、泊まるか?つーか泊まれよ」
「と、泊ま…!む、無理です!」
「だーめ、先輩命令」
「~~っ!先輩の馬鹿!」
「馬鹿ってお前…」
言われ慣れてる俺でも傷付くぞ…
「命令じゃなくても…」
尚人が小さい声で言う。
「先輩の命令じゃなくても、泊まって良いと言われただけで…と、泊まりたいですよ…」
かぁぁっと音が聞こえるくらい、尚人の顔が赤くなった。
俺は自然と手が伸びて、尚人の体を抱きしめていた。
「せ、先輩…?!」
尚人の声に俺は答えず、片手で髪をわしゃわしゃとした。
「……本当、可愛い」
「…っ」
「絶対、今日泊まれよ?」
「それは…命令ですか?」
「いや、これは…」
俺は尚人の体を少し離して、視線を合わせた。そして笑顔で言った。
「これは、お願いだ」
その時の尚人の顔には、何とも言えない表情があった。
ただ求む
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遼尚でも案外行ける…?
私的には遼玲の方が…うーん迷う…
このまま色々なペアで書くか、全く別の話書くかは決めてません。
どうするかはその時の気分で行こうかな←
あ、でも今日授業中に良いネタ思いついたんですよねー…形に出来たらしようかなー
……とりあえず、少しは物語書くのを自重しろって感じですよね←今更
遼の相手を探してみるの会
遼玲
「お前は本当に馬鹿だよなー」
「う、うるさーい!遼に馬鹿なんて言われたくない!」
俺はギャーギャー騒ぎながら怒る幼なじみの頭を撫でた。相変わらず小さい身長。昔は俺の方が小さかったのに、いつの間にかこんなに差が出たのか……いや、これくらい差があって普通というか…こうじゃなきゃいけないんだけど…
「遼!ちゃんと聞いてよ!」
「おー聞いてる聞いてる」
……嘘だけど。
「もう!絶対聞いてなかったでしょ!馬鹿遼!」
そう言って去ってく背中に少し可笑しさを感じながら、俺は黙って席に戻った。
「…何の喧嘩?」
「あれ、聞こえてた?」
「そりゃあんだけ馬鹿みたいに騒いでれば聞こえるだろ」
「あはは、確かにな」
笑いながら席につき、改めて相手の顔を見た。
「…何」
「いや、相変わらず玲は綺麗な顔してんなーみたいな」
「またそれか…」
「女子達が騒ぐのも納得だよな。本当に綺麗だし」
「俺は嫌いだ、こんな顔」
「何で?」
「女みたいだから」
「えー俺は好きだけどなー」
俺はそう言って、玲の頬に手で触れた。
「…っ」
「肌も綺麗だし白くて触りたくなるくらいなのに」
「…」
「あ、触られるの嫌だった?」
ごめん、と言って手を離した。
「……別に嫌じゃ、ない」
「え?」
「嫌とかじゃなくて…ちょっと、驚いただけだ」
「そうなの?」
「あぁ」
「だったら…もう少し触っても、平気?」
「…何でそんなに触りたいんだよ」
「いや、顔じゃなくても良い」
例えば手とかさ。
そっと触れたら、少しだけビクッと反応された。でもそれだけで玲は何も反応を起こさなかったから、許可されたことにして、俺は玲の手を優しく握った。女子みたいに細くて繊細な手は、強く握ったら壊れてしまいそうだった。
「俺、本当好きかも」
「は?!」
無意識に呟いた言葉に驚きを示す玲に、俺は慌てて弁解した。
「え、いや…!手!そう手の話だよ!」
「ぁ…あぁ。そう、だよな…」
「お、おぅ」
何とか弁解出来て安心した反面、何かモヤモヤした気持ちを抱いてる自分も居た。それが何なのか、俺には分からなかった。
ただ俺が馬鹿だからなのか、分からないようにしてるのかさえまでも…
「あー…何だっけ、これ…」
――それを理解するまでのカウントダウンは、もう…始まっていた。
曖昧な距離感
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うーん…
何か在り来たりか?いきなりガンガン書くのは気が引けたので控えめにしたのですが……うん、こんなもんかなー
雅龍以外はペアがいないから組み合わせ沢山あって色々書きたくなっちゃうね
今更需要とか気にしても…みたいなところもありますし。
ただ問題は雅龍以外の子達のキャラが定まってないという…←
が、頑張ろ…!