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最近の俺のNGワード
"失恋"
……情けない話だが実話である。俺の人生初の告白が失敗したのだ。
そして、その告白した相手というのが…
「ねぇ、この面はどうやってクリアすんの?」
俺の部屋で、2人きりで、隣でゲームをしている訳で…
え?俺この間フラれたよね?君に。君だよね?
「おい!聞いてんのか!?」
「は、はい!聞いております!」
「…じゃぁこのステージはどうすりゃ良いの」
「あ、そこはアイテムが必要だから…」
なんて普通に話しちゃってるんですけど!普通気まずくなるんじゃねぇの?!何で君は平然とゲームしてるんですか!
《…GAME OVER》
ふと画面を見れば、そう表示されていた。
……いやいや、このステージ簡単なんですけど。これクリア出来ないなら他のステージなんて出来る訳が…
「あぁ!クソ!何でダメなんだよ!もう1回やる!」
「……が、頑張れ」
凄い気迫で、俺はそうとしか言えなかった。
そしてまたゲームをやり始めた。表情はとても真剣である。
「…あ、わりぃ。何か菓子あったりする?」
「ん?ポテチなら」
問いかけてくるが視線はゲームから離れなかった。
「マジ?ちょっと小腹すいたからさ、少し食いたい」
「わかった。じゃぁ持ってくるわ」
そう言って俺は部屋を出て菓子を取りに行った。数分で戻った俺に、お帰りなさいと言われて……不覚にもドキッとしてしまった。
「ぬぅ…!小賢しい雑魚キャラめ…!手強いじゃねえか…!」
手強いなら雑魚キャラじゃねぇよ。
「おい!」
「ぅわ!な、なに?」
「今手が離せないから食べさせてくれ」
……………はい?
「何言ってんの…?」
「だから食わせろって言ってんだよ」
「…誰が?」
「お前が俺に」
……これ、何フラグですか?
「え、マジで?」
「マジでマジで。早くしろよぉ!」
そう言われたので、俺はポテチを1枚取り、口元へ運んでやった。パクッとポテチをくわえた唇から視線を外せなかったが気付かれてはいないだろう。
「ん、これ上手い」
「良かった。それ新作なんだよ」
「へぇ。それを選んでくるとは流石お前だな」
「え?」
「お前は流石だと思うよ。本当に」
「……ども」
「とりあえず、もう1枚くれよ」
口をあーんと開けて待ってるのを見て、急いでポテチを手に取った。
その手が若干震えていたのには気づかない振りをした。
どきどきする
(揺らめく気持ちは模様を変えて)
――――――――――――――
状況が変わっても気持ちが変わらないって凄いことだと思うんです。
良い方向なら変わるべきですけど、現状維持だって良いものなんじゃないかなぁ…なんて、真面目に後書きを書いてみたw
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