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……あれは提供じゃないの、かな?
とりあえず思いついたので書いてみるw
ただ…かなりガチだし暗くて重いので苦手な人は戻って下さい。
このブログの管理人は読んだ後の苦情は受け付けませんので←
あ、その前に他にもやるべきことあるだろとかも言わないで下さいね
急がなきゃいけないって分かってますから……
本当に分かってますから!←
で、ではどうぞ!(逃
俺はずっと望んでいたんだ、この日を……
やっと俺の夢が叶うんだね。嬉しいよ。
「おい、此処は何処だよ……」
小さくて震えた声が聞こえた。
そっちを見ると怯えた子犬のような目で見てる少年が1人。
嗚呼その眼、堪らないね……
「なぁ、何でこんなことするんだよ…!」
「何で?それを君が聞くのかい?」
「は…?」
「君がいけないんじゃないか」
「お、俺は何もしていない!」
「したよ」
「………っ!」
そう。君は罪を犯した。
いや、俺を裏切ったと言うべきなのかな?
「俺が何したって言うんだよ!」
「……君は」
静かに話し始めた俺を見てビクッと身体を竦ませた。
そんな行動も愛しく思えてしまう。
「君は俺の前から消えようとしたじゃないか」
あの日も俺は君を待っていたのに……
君は俺を置いて何処か遠くに行こうとした。
それが許されると思うのかい?
「あ、あれは……別にそういう訳じゃ……」
「じゃぁどういう訳なの?」
あらら、黙り込んでしまった。
そうだよね。答えられる訳ないよね。
だって君は俺から逃げようとしたんだから。
「ねぇ、その金色の物体……何か分かるかい?」
俺は質問を変えた。
あ、俺……凄く口角が上がっちゃってる。
「これは………南京錠?」
「正解だよ。南京錠って凄いよね。見た目はこんなに質素なのに鍵としての効力は大きいんだもの」
「………」
「ちなみに、この南京錠の鍵は……これだよ」
ポケットから出した鍵を見た瞬間に眼の色が変わった。
人間は本当に自分の欲求に素直なんだね。
「た、頼むから…!その鍵で開けてくれ!」
「………良いよ」
「え…?」
「何で驚く必要があるんだい?君が望んだことじゃないか」
「そ、それじゃ…!」
「でも、何もしないで自分の願いが叶うなんて思ってないよね?」
「………!な、何をすれば…」
「そうだなぁ……とりあえず、俺を満足させて?」
「満足?」
「そう。その鉄格子にしがみついてる手と、震わせた声を紡いでる唇……それらを遣って俺を満足させてみてよ」
「………」
「それが出来なきゃ、この話は無かったことに…」
「や、やる!やるから…!」
嗚呼、本当に人間は自分が一番可愛いんだね。
分かるよ…その気持ち。
俺も自分が可愛いから仕方ないんだよ。ごめんね?
「じゃぁとりあえず……頑張ってみてよ」
顔を近づかせると鉄格子の奥から伸びてきた手に優しく導かれ、唇が重なった。
求めるときのとは違う激しさに俺は笑いが込み上げてきそうだった。
鉄格子の向こうで健気に頑張る姿は、なんて滑稽なんだろうか。
それをさせているのは俺だけど……
たったこの南京錠1つで人は人生を狂わせてしまうんだね。
この金色の輝きがいつもより増して煌めいているよ。
……さぁ、お遊びは此処までにしよう。
本番はこれからだよ?
この南京錠が外れても、君を縛り付ける物なんて沢山あるんだから……ね。
END